121年前の軌道
わが国最初の近代水道が建設されたのは1887年、
ここ横浜の地であった。
その水道を施設する際の工事に使われた軌道が、
今も残っているのを知って驚愕してしまった。
車がひっきりなしに往来する幹線道路の脇に、
ほんの数メートル顔を覗かせている。
軌間は610mm。まぎれもなく当時の物だ。
水道の施設が1887年で、その工事用軌道なので、
その年よりも少し前になるだろうか、
この軌道が敷かれたのは。
総延長は44km。
この細い軌道の上をどの様な車両が
行き来していたのだろうか。
蒸気機関車などもいたのだろうが、
121年前となると、もはや歴史のかなたに
消え去ってしまっている。
往時を偲ぶものはナベトロぐらいだろうか。
http://kidoushimatsuki.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_0ea7.html
線路は小さな川をまたぐ橋の上に、
比較的きれいに残っている。
むかしはこの川も澄みきったせせらぎだったのだろう。
今は、その存在に気付く人はいない。
2008年訪問
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