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周囲には油の臭いが残っています。
触るとひんやりとした鉄の冷たさを感じます。
炭鉱の歴史が染み込んだ車体は
静かに置かれていました。
もうすぐ来なくなります。
21世紀の首都圏で
いまだ残っているのは貴重です。
ちょっと小型です。
正面から見るとこうです。
あの有名な「東京タワー」のロケだったんですね。
何気なく並べてありました。
横須賀は軍港である。
日本に軍隊の出来た明治時代から、
現在の米軍時代になっても
横須賀の役割は変わらない。
ただしこの線路だけは例外だった。
田浦駅から米軍敷地内へ伸びていた引き込み線は、
草むらの中に埋もれていた。
平面クロスの線路の横を
基地帰りの人が通り過ぎていく。
いくら待っても列車はこない。
そう、ここはもういらなくなった線路なのだ。
突然寸断されている線路。
撤去されるのではなく、
じゃまな部分だけ取ってしまっている荒っぽさだ。
いきなり消えてしまっている線路を眺めると、
異様な風景に感じる。
鉄橋の青色は、
寒々しい風景を、いっそう引き立てている。
役目を終えた線路は、
横須賀の未来を暗示しているかの様だ。
物心ついた時だろうか、その機関車に気付いたのは。
昔は時折動いている気配があったが、
実際に動いているのを見た事がなかった。
動いていないのが不思議な位ロッドはきれいだ。
もしかしたら自分だけ運が悪く
見る事が出来ていないのかも知れない。
だが稼動しているとも思えない。
この日立製のロッド機関車は
いつ頃製造されたのだろうか。
2008年の明けた今日も
ひっそりと静まり返ったままだ。
その先に止めてある移動機は
既に風化してしまっていた。
2008年が明けました。
世のブログの半分近くが
半年以内で消えていくと言われる中で、
なんとか一年間続ける事ができました。
更にこんな私的な世界なのに
たくさんのアクセスを頂きました。
もともと過去の世界である
ナローゲージを中心とした内容だったので、
次第に載せるものも少なくなってしまったのですが、
できる限り現在でも見る事ができる物を
載せてきました。
さて2008年です。
動いている軌道をと思うと
海外に行くしかないのですが、
動いていなくても郷愁を感じる事のできる軌道を、
過去の画像も交えながら、
マイペースで載せて行きたいと思います。
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