« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »
「今はどうなっているのか」と、先月岡山へ寄ったとき、ふと下津井の事が頭をよぎり、足を向けてみた。
実はここに行くのは初めてである。
現役の頃は「いつでも撮れるのだ」と思っていたが、あれよあれよと言う間になくなってしまう典型的なパターンであった。もともと趣味誌などあまり読まない方で、情報収集に無頓着だった自分の責任なのだが、いざなくなると「しまった」と思うのは、どういう精神構造なのか悩んでしまう。
さて下津井である。廃止から17年経った今も、車両が保存されているとは聞いていたが、実際この目で見るまで残っているかが心配だった。
着いてみると、ひと気のまったくない旧下津井駅の奥にある、バラ線で囲まれた車庫の中に、それらは静かに眠っていた。
「けむりプロ」などと聞くと、なんの事か分からない人も今は多いが、その昔、「やかん」のマークをつけた記事が雑誌を賑わせていて、そのリベラルな雰囲気に、「鉄道趣味は子供だけでなく、こういう大人の世界もあるのだなあ」と当時子供だった自分も感動したものである。
70年代は、けむりプロを筆頭に、汽車くらぶ、煙管プロ、PPA、銀河鉄道・・・と言ったようなグループが存在し、雑誌がサロンになって、お互いの思いを交換していた時代だった。いい時代だなあ。
ムービー製作などジャンルは違うが、バブル時代に出てきたホイチョイプロダクションなども同じ雰囲気があり、そういうたとえのほうが今の人には分かりやすいだろうか。どちらも最初は趣味の世界が出発点であったが、次第に範囲を広げて行き、一般人にも理解されていく活動になっていくのである。
ここ「成田ゆめ牧場・まきば線」は、けむりプロ等当時のグループの人たちが発足した「羅須地人鉄道協会」によって、貴重な本物の機関車を見せてもらえるのである。羅須さん、本当にありがとうございます。今年も行こうかなあ。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
最近のコメント