荒川のナベトロを見にゆく
趣味界の指導者であり、かつレイルマガジン編集長であられる名取紀之氏の「編集長敬白」で紹介された、ドコービルの100年前のナベトロに、「こんなものが21世紀にあったのか」と驚いてしまった。趣味界の端っこにぶら下がっている無名な私は、「まったく知らなかった、完敗である」と、素直にご指導にあずかり、時間をつくって見に行ってみた。なにせ、「信濃川大河津資料館から借用して展示しているもの」だというではないですか。はやく行かないと長野に帰ってしまう、と焦っていたのである。
ライトに照らされてた茶褐色のナベトロを前に「これがドコービル・・・」と周囲の目なぞまったく気にせず、舐め回す様に見続けた。「ドコービル・・・」「あのサントリー工場のある山崎の近くに、ひっそりといた、すすだらけの真っ黒い蒸気機関車の・・・」と、自分の知ることの出来なかった遠い昔の風景を、この小さな鉄の土木運搬車から想像するのであった。
追伸。「なべとろの品番でなく軸箱の品番である」との「etopirika氏」の指摘にも完敗しました。
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